インソール療法

普段の歩行習慣から身体バランスを改善していくインソール療法。
歩行時の腰痛、ヒザの痛みや疲れ、外反母趾などの症状にお悩みの方は、合わない靴や無理な姿勢での歩行に原因があるかもしれません。正常で快適な歩行は健康への第一歩です。

身体バランスの崩れが引き起こす病気

人には利き腕、利き足があるように左右の筋力には差があります。筋力の差は身体のバランスや姿勢などを偏らせる原因となり、そのまま普段の生活を続けていくと、肥大していく筋肉と萎縮していく筋肉ができてしまいます。
こういった筋力の差を放置すると、身体のバランスの崩れを引き起こすことがあります。

身体バランスの崩れは歩行時の腰痛、ヒザの痛みや疲れの原因となるだけでなく、外反母趾、O脚、坐骨神経痛などの生活習慣病に発展する恐れがあります。

インソール療法（足底板療法）とは

インソール療法とは、それぞれの患者様の足に合わせてオーダーメイドのインソール（足底板）を製作し、普段の歩行時に継続的に履いていただくことで身体のバランスを整えていく治療です。リハビリ治療、スポーツアスリートのトレーニング現場などでも積極的に取り入れられています。

インソールの役割

治療に使うインソールは、体重を支える関節などに問題があって足やヒザ、股関節などが痛む場合にその症状や状態に応じて製作され、「偏平足なら土踏まずを持ち上げる」とか「あたる所、タコがある所の負担を減らす（圧力を分散させる）」ことにより、無理な歩行姿勢から生じる疲れや痛みを取り除く役割を果たします。

当院のインソール療法の特徴

患者様の歩行に合わせた製作 ～DYMOCOインソールを採用

当院のインソール療法では、NPO法人オーソティックソサエティのDYMOCO（dynamic move controle）インソールを採用しています。
主に静止時の足に合わせて製作する従来のインソールと異なり、患者様の歩行時の状態に合わせて製作・調整を行いますので、より精度の高い治療が可能です。
診断はDYMOCO認定のフットケアトレーナーが行い、患者様の足のどの部分に加重がかかっているかを判断。その他、骨盤のゆがみ、肩の高さなどの診断をもとにインソールの製作・調整を行います。

6種類のパッドが足を支える ～DSIS

独立した6種類のパッドを加工し組み合わせることにより、あらゆる足型のインソール製作が可能なDSIS（dynamic shoe insole system)を採用。素材には人間の筋肉に近いソルボを使用し、優れた衝撃吸収性能を実現するとともに、ゴムやEVAなどこれまでの素材に比べて違和感やへたりが少なく、耐久性にも優れています。

歩行用シューズ

治療用のインソールは基本的に患者様の靴に合わせて製作しますが、靴選びも非常に重要です。革靴やハイヒール・パンプスに合わせてのインソール製作も可能ですが、患者様の足に合ったウォーキングシューズやスニーカーをお選びいただいた方がより効果的です。
ウォーキングシューズをお探しの患者様には踵部分が硬く安定し、つま先の部分は適度に柔軟性のあるニューバランス社のウォーキングシューズをお勧めしています。
無料で足の計測も行っていますので、お気軽にご相談ください。

継続治療 （アフターフォロー）

インソールを使っていただくと身体のバランスや筋肉の付き方が変わってきます。それに応じて歩き方も変化するので定期的なインソールの調整が必要となってきます。当院ではその経過を診断し、継続的に調整・治療を行います。

「NPO法人オーソティックスソサエティー」のご紹介

「NPO法人オーソティックスソサエティー」は、足の機能や靴、およびオーソティックス（装具学）に関する基礎的な研究とその応用について広く考え、現代人が健康で安全に暮らすことが可能な社会に寄与することを目的に生まれた専門集団の名称です。
医師、理学療法士、柔道整復師、鍼灸師などの医療資格を有する者、靴製造や靴販売を含めた靴業界、およびそれに賛同する者によって構成されています。

インソール療法料金

料金は税別表記